日帰りポリープ切除について

大腸内視鏡検査のスペシャリストが、

丁寧で苦痛の少ない検査を実施します。

当院では、大腸内視鏡検査の際に、大腸ポリープや早期大腸がんが発見された場合には、日帰りでのポリープ切除術を行っています。つまり、検査の流れの中で、ポリープが見つかれば、そのままその病変を切除します。他の多くの施設のように、検査の時にまず観察だけに留めておいて、後日もう一度下剤を飲んで準備するといった必要がありません。もちろんポリープを切除するために入院する必要もありません。

コールドポリペクトミー

5~10ミリ程度の小さなポリープを安全に切除するための方法です。

これまでは高周波通電(電気メス)で大腸ポリープを「焼き切る」のが一般的でした。従来の電気メスを使用して切除する方法は、血管を焼きながらポリープを切るため、手術中の主血が少ないという利点がありますが、ポリープ切除の際に切った面に深く炎症が起き、腸の粘膜が火傷をしたような状態となります。その場合、手術後に時間が経ってから出血や腸に穴が開く(穿孔)などの合併症を起こすことが稀ですがあると言われています。

当院では基本的に高周波電流による通電を行わないので、切除時に穿孔の危険がありません。また遅発性(しばらくしてから)に起こる術後の出血も回避できます。

大きいポリープほど血管が豊富なため、大きいポリープには従来通り電気メスを使用して切除します。小さなポリープは切除後の出血が少ないコールドポリペクトミーを行うことで、合併症を少なく、安全に切除ができるように治療を行っております。

ポリープの切除方法(コールドポリペクトミー)

日帰りでポリープ切除が困難と判断した場合は、連携病院をご紹介いたします。

 

 

便潜血検査が陽性だった方

以前大腸にポリープがあると言われた方

家族に大腸がんになった人がいる方

便通に異常がある方(便秘、下痢、便秘と下痢を繰り返すなど)

便に血が混じる方

50歳以上の方

当院の大腸内視鏡検査の特徴

苦痛の少ない検査を目指しています

大腸内視鏡検査で患者さんが苦しいと感じる主な原因は、内視鏡を挿入する際にスコープにより腸が伸ばされてしまうことと、スコープの先から出る空気により腸が膨れてしまうことです。そのため当院では検査の際、内視鏡を極力押さずに屈曲した腸を1枚1枚丁寧にめくり、できるだけ腸を伸ばさず直線化させながら内視鏡を進めていきます。また内視鏡用炭酸ガス送気装置(UCR)を使用し、腸が膨れないように配慮しております。
これらにより、痛みをほとんど感じない患者さんに優しい検査を行うように努めております。

このような症状の方へ

日帰りポリープ切除について

検査の流れ

便潜血検査について

大腸内視鏡検査の流れ

初回診察

まずは、問診等の診察を行い、症状や考えられる原因を診断します。大腸内視鏡検査が必要で、患者さんも納得された場合には、検査実施日を決めます。

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検査前日~当日の朝

検査前日の夜から、下剤や腸の動きを良くするためのお薬を飲んで頂きます。

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ご来院~検査準備

完全に腸の中がカラになるまで準備をして頂き、検査実施前に鎮静剤を注射します。

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検査

麻酔ゼリーを肛門に塗り、内視鏡で大腸の中を検査していきます。検査時間は15分程度です。ポリープなどが発見された場合は、出血などの恐れがありますので、その場で除去はせずに検査用に少し細胞を採取します。そして、後日検査結果に基づいて、除去する必要であると判断されれば大学病院などに紹介をさせて頂きます。

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検査結果の説明

意識がはっきりしてくるまでお休み頂きます。その後、写真をお見せしながら医師が検査結果を説明します。

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ご帰宅

検査終了後はできるだけ安静にし、車の運転やスポーツは避けてください。お仕事もできるだけお休み頂いた方が良いかと思います。