肝臓外来

肝臓専門医が、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案します。

急性肝炎、B型慢性肝炎 C型慢性肝炎など肝臓のお悩みはお任せください

肝臓病について

肝臓は沈黙の臓器と良く言われます。それは肝臓病の主な症状【だるさや、倦怠感、食思不振、腹水、黄疸(皮膚や目が黄色になること)など】が進行するまで現れにくく、症状が現れた時には病気が進行してしまっていることが多いためです。

アルコールを多く飲む

肥満気味

間食(おかし等)が多い

輸血歴がある

上のようなかたで、だるさやなんとなく元気が出ないなどの症状がある方は一度血液検査で肝機能を調べることをおすすめします。

健診で肝障害を指摘されたかた

健診で肝障害を指摘された場合は原因によって対応が変わってきます。
原因として多いのは脂肪肝やアルコール性肝障害ですが、他にもB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどの感染症、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変というご自身の免疫異常による病気、さらに肝臓がんや胆石、胆のうがんが原因となることもあるため、病院での精査が必要になります。
当院ではまず原因を調べさせて頂き、治療が必要であるか経過観察するか判断させていただきます。

じつは怖い脂肪肝

脂肪肝は、フランス料理のフォワグラを思い浮かべていただければ分かりやすいかと思います。食べると脂っぽいですよね、あのように肝臓の中に脂肪が溜まってしまう病気です。
私達も高カロリーな食べ物の摂り過ぎや運動不足になると肝臓がフォアグラの様になってしまうわけです。

脂肪肝を顕微鏡で見ると肝臓の細胞の周囲に脂肪細胞が充満しています。多くの脂肪肝ではそれだけなのですが、約10%程度に肝炎が起きていることがあります。
これを脂肪性肝炎(NASH)と言って、放っておくと肝硬変になってしまう怖い病気です。
この似て非なる2つの病気の鑑別が難しく、血液検査や腹部エコーだけでなく肝臓の組織を採取する検査が必要になることもあります。
脂肪肝の治療は食習慣の改善や減量が第一です。また肝臓の状態により内服加療が必要になることもあります。当院では患者さまの状態に合わせた治療を検討しますので一度ご相談ください。

急性肝炎について

急性肝炎は主にウイルス感染により突然起こる肝炎です。日頃健康な方でも輸血、性行為だけでなく、食事や人の唾液を通して経口的にウイルスの侵入を許してしまうと、風邪の様な症状から徐々に倦怠感や微熱が続きます。肝炎が起こると、肝臓の細胞が急激に壊れ肝臓の自己回復力を超えると肝臓の機能不全になり命にかかわることもあります。血液検査以外では肝障害は判断できませんので、風邪が長引き、倦怠感が続く方は血液検査をお勧めします。

B型慢性肝炎 C型慢性肝炎

肝炎を起こすウイルスには様々なものがありますが、慢性化しやすいウイルスにはB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスがあります。

B型肝炎は過去には予防接種の際の注射針の使い回しや、輸血により感染していました。1985年から国の母子感染防止事業が始まり、B型肝炎ワクチンも開発され若い世代の新規感染者は減っています。しかし、ワクチン未接種の成人にはいまだ性行為等による新規感染者も認めます。成人でもワクチン摂取可能ですので、ご不安の方は接種をお勧めします。

治療は抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤)の内服によりウイルスの増殖を抑制することが可能となっています。残念ながらウイルスを死滅させる治療ではありませんが、肝炎の発症を抑えほぼ健常人と変わらない状態になります。

C型肝炎も主に輸血や入れ墨など血液を介して感染します。ワクチンはまだありませんが治療法が画期的に進歩し抗ウイルス薬の内服で高い確率でウイルスを死滅させることが可能となっております。

当院はB型肝炎、C型肝炎どちらも治療可能ですので、新たに感染がわかった方や感染していて未治療な方は一度ご相談ください。

苦しくない胃内視鏡(胃カメラ)検査

一度でも胃カメラで苦しい思いをした方は、再び内視鏡検査を受けることをためらい、胃がんなどを早期発見できないとしたら、それは不幸なことです。当院で様々な工夫をし、「苦しくない」胃内視鏡(胃カメラ)検査を重視しております。

鎮静剤(静脈麻酔)を使用して検査します

鎮静剤(静脈麻酔)を使用し、苦痛の少ない胃カメラ検査を行います。精神的にも身体的にもリラックスして検査が受けられます。呼びかけると少し意識が残り、苦痛や痛みが感じられない程度の麻酔です。
検査中は呼吸状態をモニターしておりますので、安心して検査を受けていただけます。